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1−3.オブジェクト指向とは
     
プログラミングにおいて、オブジェクト指向という言葉をよく耳にします。

試しに英和辞書でオブジェクト(Object)という英単語の意味を調べると、対象とか物体であるということがわかります。

しかし、その意味だけではオブジェクト指向というものが、どのようなものかよくわからないと思います。

そこで、まずプログラムの構造がどのように変遷していったのかを見てみましょう。

今までのプログラムの構造は、命令とデータは別々に処理をするというものでした。

たとえば、命令の集合である関数サブプログラムに対し、データパラメータで受け渡すといった処理を行っていました。

この構造のプログラミング言語の代表は、大型汎用計算機では事務処理を行うために開発されたCOBOL(Common Business Oriented Language)などが有名で、パソコンではBASICC言語などが有名です。

これらのプログラミング言語は、データとそれを操作する命令の組み合わせによってプログラムが定義・実行されます。

そして、その様子がひとつずつ手続きを踏むように処理されていくため手続き思考手続き型言語と呼ばれています。

これに対しプログラムの構造を、命令データを別々に処理するのではなく、ひとつのものとして効率よく処理させようという考え方が生まれました。

これがオブジェクト指向非手続き言語と呼ばれるようになりました。

オブジェクト指向の代表格であるJavaなどでは、命令のことをメソッドと呼び、そのメソッドデータを含ませるようになりました(メソッドは、メンバ関数と呼ばれることもあります)。

つまり、プログラムの効率化を優先させた結果、命令とデータは別々に処理をするのではなく、ひとかたまりとして処理するようになったのです。

ちなみにメソッド(Method)という英単語も英和辞書で意味を調べると方法とか方式であるということがわかります。

しかし、これも英和辞書の意味だけではどういうものかはよくわからないと思います。

このようにプログラミング関係の用語は、ほとんどが英単語を単なるカタカナ表記にしたものが多く、英和辞書で意味を調べても具体的に何を指しているのかがピンとこないと思います。

そこで、オブジェクト指向については、次のように整理しておきましょう。

・オブジェクト思考とは、命令とデータをひとつのものとして効率よく処理させよう
 という考え方である


・オブジェクト思考のプログラミング言語は、非手続き言語と呼ばれている

・オブジェクト思考では、命令のことをメソッドと呼びデータを含ませている

オブジェクト指向において、頻繁に使用するメソッドの集合をあらかじめ用意することがよくあります。

このメソッドの集合は、コンポーネント(Component)と呼ばれています。

また、オブジェクトの属性は、プロパティ(Property)と呼ばれています。

このように、オブジェクト思考のプログラミングには、オブジェクトメソッドコンポーネントプロパティという用語が頻繁に使用されます。

その他、最近のプログラミングにおいては、コレクション(Collection)イベント
(Event)
という用語も頻繁に使用されています。

そこで、プログラミングをはじめるにあたって、これらの用語の意味を次のように整理しておきましょう。

■オブジェクト(Object)
基本となるクラスを基に作成された機能別のプログラム。プログラムの実態を指すインスタンス(Instance)と呼ばれることもある。

■クラス(Class)
関連するデータ関数をひとまとめにして定義したもの。

■メソッド(Method)
オブジェクトを操作する命令

■コンポーネント(Component)
メソッドの集合。頻繁に使用する機能を部品化し、他のプログラムから利用可能にしたサブプログラムを指す場合もある。

■プロパティ(Property)
オブジェクトの属性

■コレクション(Collection)
オブジェクトが持つ機能の集合

■イベント(Event)
何かが発生したときの状態の変化。プログラム実行時、ボタンをクリックしたときなどに発生する。イベントに応じて動作するプログラムのことをイベント・ドリブンと呼ぶ。

なお、これらの用語は、使用するプログラミング言語によっては若干違った意味で使用されることがあります。

オブジェクト指向は、今後のプログラミングにおいて中心となっていくため、使用する用語の意味を最初にしっかりと把握しておきましょう。

 
 
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