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1−5.プログラミング言語の選択方法
     
「プログラミングをはじめるにあたって」の締めくくりは、プログラミング言語の選択方法を見ていきましょう。

プログラミングをはじめようとするとき、みなさんはどのプログラミング言語を選んだらよいのかきっと迷うことでしょう。

とくに、プログラミング言語にはトレンドと呼ばれるものがあるため、今まであまり使用されていなかったプログラミング言語がいきなりブレークすることもあります。

そこで、プログラミング言語を選択する際に考慮すべき要素を整理しておきましょう。

プログラミング言語を選択する際に考慮すべき要素は、次のようなものが上げられます。

【1】他のプラットフォームへの移植性
【2】実行速度
【3】難易度
【4】メンテナンスのしやすさ
【5】トレンドとシェア(どれだけの人が使っているか)


それでは、個々の要素について見ていきましょう。

【1】他のプラットフォームへの移植性
現在のOSの主流はMicrosoft Windowsですが、OSはWindowsだけとは限りません。
UNIX、Linux、Mac OSなど、Windows以外のOSが存在し適材適所で使用されています。
現在使用されているOSをシェア的に見れば、圧倒的にMicrosoft Windowsが多いのが実情ですが、この情勢は将来にわたって保証されているわけではありません。
プログラムはロジックを他の言語に移植することは可能ですが、異なるプログラミング言語へ移植する場合は双方の文法に精通している必要があり、高度なテクニックと時間が必要になります。
そのため、大規模で多数のプログラムを異なるプログラミング言語へ移植することは、膨大な手間と費用がかかってしまいます。
しかし、異なるOSであっても同じプログラミング言語が使用可能であれば、文法が同じであるため移植に際してはそのプログラミング言語のみを理解していればよいことになります。
ただし、SQLの場合は使用するDBによって機能が拡張されているため、DBが異なると移植が困難な場合があります。


【2】実行速度
コンピュータは日進月歩で進化しています。
パソコンに搭載されているCPUのPentiumプロセッサで有名な世界最大の半導体メーカーであるインテルの創設者の一人であるGordon Moore博士は、1965年に「半導体の集積密度は18〜24ヶ月で倍増する」というムーアの法則を提唱しました(つまり、パソコンのスピードは約2年で倍になるわけです)。
そのため、プログラムの実行速度は常に最新のCPUを搭載したパソコンを使用するのであれ
ば、そんなに気にする必要はありません。
しかし、現実問題として2年単位で常に最新のパソコンを導入できる恵まれた環境はあまりありません。
そのため、プログラミング言語を選択するにあたっては、なるべくなら実行速度の速い言語を選択したほうが有利です。


【3】難易度
プログラミング言語は、人間が使用する言語に近いほど高級言語と呼ばれています。
そのため、高級言語の文法は人間が目で見てわかりやすくなっています。
しかし、人間が目で見てわかりやすいというメリットを持っている高級言語は、その半面、コンピュータのハードウェアを直接制御するような処理にはあまり向いていないというデメリットを持っています。
そのため、ハードウェアを直接制御する必要がある場合はマシン語に近い低級言語が必要になる場合があり、難易度が上がります。
最近では、高級言語からハードウェアを直接制御するような処理部分のみを低級言語でサブプログラム化して呼ぶという適材適所的な方式がとられるようになってきました。


【4】メンテナンスのしやすさ
関数やサブプログラム化を得意とするプログラミング言語は、機能単位に関数やサブプログラムが作成されています。
プログラムの完成後に修正が必要な場合、機能単位に関数やサブプログラムが作成されていれば、その部分のみを修正すればよいのでメンテナンスがしやすくなります。
このことは、プログラムの作成者以外でもメンテナンスが簡単にできることを意味します。


【5】トレンドとシェア(どれだけの人が使っているか)
プログラミング言語には、その時代背景にマッチしたトレンドがあります。
しかし、トレンドのプログラミング言語がそのまま定着するかどうかはわかりません。
また、プログラミング言語は、機能が高ければ多くの人が使うとは限りません。
それゆえ、プログラミング言語の選択が難しくなります。
そのプログラミング言語が大きなシェアを確保していても、シェアが徐々に増えてきているのか、一気に増えて徐々に減っているのかを把握しておけば、単なるトレンドで終わるかどうかを見極める要素になります。


コンピュータが日進月歩で進化するのと同様、プログラミング言語も進化しています。

そのため、現在一番よいと思われるプログラミング言語が将来も一番よいと言い切ることはできません。

かといって、プログラミングを行うにあたって一番よいものを選びたいと思うのは当然のことだと思います。

過去のしがらみに関係なく、新規にプログラミング言語を選択するのであれば、これらのプログラミング言語を選択する際に考慮すべき要素を念頭に置いておくとよいでしょう。

 
 
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